東京は107の河川をもつ「水の都」だ。その姿は徳川家康が整えた。江戸に入府した家康は、まず河川工事から街づくりを始めている。オラガ総研の牧野知弘代表は「そこには3つの理由がありました。水は重要な資源であると同時に、大きなリスクもあるからです」という——。

※本稿は、牧野知弘『街間格差-オリンピック後に輝く街、くすむ街』(中公新書ラクレ)の一部を再編集したものです。

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都内には107の河川がある

東京の地図を広げてみて目立つのは、都内を流れる多くの川、縦横無尽に走る道路と鉄道、そしてその間に広がる住宅や商店、学校です。とりわけ目につくのは東京とは非常に「水」に恵まれた都市だということです。