公称80万人「大山ねずの命神示教会」の教義
その新興宗教は「大山ねずの命神示教会」という。1946年2月、横浜市西区で風呂屋を営んでいた男性が咽頭がんに苦しんでいたところ、「おおやまねずのみこと」なる神が現れ、命を救われたという。その後彼は、神の使者として「供丸斎」と名乗り、現在は集団指導体制を敷いているという。
小室家とこの宗教団体との関わりは40年以上になるというのだ。教団は北海道から鹿児島まで計13の支部を持ち、公称80万人の信者数を誇る。文化庁によると、この教団は、「神道、仏教、キリスト教いずれにも属さない諸教の系統」と規定しているそうである。
この教団は過去に、女性絡みの不祥事や、元信者たちが起こした殺人事件、信者だった元警視総監が当事者になったお布施トラブルなどが起きているそうだ。
『新潮』の筆先は、ここから、1960年代から70年代にかけて、昭和天皇のお后である香淳皇后の絶大な信頼を得ていた女官の話へと広がっていくのである。
この女官、周囲には“魔女”とまでいわれて恐れられていたという。オカルトのようなもので皇后の寵愛を勝ち取り、皇后は、この女官が一緒でなければ訪欧にはいかないとまでいったそうである。昭和天皇は「そんなにいうことをきかなければやめちまえ」と、この女官の罷免を強い口調で求めたと、当時の入江相政侍従長の日記に記してあるという。
結局この女官は、失意のうちに追放されたそうだ。
「国民が眉を顰める類であれば、問題がないとは言えない」
そんなトラウマが宮内庁にはあるというのだが、これも『新潮』がよくやる牽強付会的手法である。
圭の母親がこの新興宗教に入信していた場合、圭の結婚に支障は出るのだろうか。
皇室ジャーナリストの山下晋司は『新潮』で、「信教の自由は憲法が保障するところです。結婚相手やその家族が宗教に関わっていたからと言って、一概に悪いと決めつけることはできません」といいながら、「その宗教の性質、その宗教との関わり方が、多くの国民の目から見て眉を顰める類であれば、問題がないとは言えないのだろうとは思います」と付け加えている。
どのような宗教団体か、私に判断する材料はないが、もし佳代が信仰しているのであれば、彼女が秋篠宮家側にきちんと話しておくべきだろう。
宮内庁は、元警視総監の西村泰彦次長から、警視庁警備局、神奈川県警を通じてこの宗教団体の情報を得て、秋篠宮にも伝えられていると、『新潮』は書いている。
その流れで『新潮』は警察筋からリークされたのだろうか。