ゆえに、38歳の小泉大臣が誕生したことは、日本にとって大変有益なことだし、小泉さんがさらに首相を目指すことによって、若手国会議員(若手と言っても30代、40代)の心にも火がつき、「よっしゃ、俺もいっちょやってやろうか」「小泉には負けへんぞ」という雰囲気が高まれば、日本の政治も活気づく。
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政治家小泉進次郎にしかできない改革を!
日本は三権分立の国である。立法=国会、行政=内閣、司法=裁判所。これら国権の中でも最高機関とされているのが国会であり(憲法41条)、選挙で選ばれた国会議員たちがそうした高い位置付けになるのは当然といえる。それだけ国会議員の任務は重要なのだ。
しかし現実には、内閣から出された予算や法律について、YES、NOの意見を示すことが国会議員の主な仕事となっている。
政権与党である自民党と公明党は、ほぼYESなので、内閣に対してはよいしょ質問が大半となる。他方、野党は内閣にNOなので、とにかく批判。さらに野党は内閣や政府(行政)の問題点を指摘するばかり。
このように国会議員は与野党含めて、自分たちでは実行しない。「意見を言うだけ」なんだよね。
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総理大臣はもちろん、大臣という内閣の一員になってこそ、初めて「実行できる」立場になる。
小泉さんも今、一国会議員の立場と、大臣の立場の違いを、強烈に感じているだろう。
これまでは、一国会議員として国民から拍手喝采を受けるようなことを「言って」いればよかった。自民党の議員を応援する選挙演説でも、その地元の方言や地元ネタを基に「しゃべって」いればよかった。何かあれば「現場に行き」、そこで人々と「話をすれば」よかった。
ところが、大臣という立場は、「実行」しなければならなくなった。
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そこで無責任ついでに言わせてもらえば、国民的人気が高い小泉環境大臣だからこそ、環境の領域で、政治家小泉進次郎にしかできない改革を実行して欲しいんだ。