北朝鮮の恋愛小説「恋のはじまり、性の行間」

北朝鮮当局は2019年6月、金日成総合大学のオーストラリア人留学生、アレック・シグリー氏(29歳)をスパイ行為の疑いで拘束し、その後、解放した。世界的なニュースとなったが、シグリー氏の拘束直前に、プレジデント誌編集部は彼との接触に成功。シグリー氏は同大学での研究成果である、北朝鮮の恋愛小説について語ってくれた──。

私が北朝鮮の恋愛小説を知ったのは2012年に初めて訪朝したとき。恋愛小説を通じて北朝鮮の人間的な事柄と普遍的な生活を垣間見ることができました。それで金日成総合大学の修士課程の専攻に恋愛小説を選びました。

時事通信フォト=写真
北朝鮮当局から解放され、羽田空港に到着したシグリー氏。(中央)

北朝鮮文学理論においては快楽よりも「教養」や「革命的特質」を重視するため、資本主義国のように市場の需要に合わせた作品は存在できません。