不安があるなら「iPhone」を使ったほうがいい
山野氏は、「不安のある方は、スマホはAndroidではなく、iPhoneを使ったほうがいいでしょう」と勧める。
「佐川急便を装った偽サイトではウイルス入りのアプリをインストールさせて情報を盗む手口だったが、これはAndroidを狙ったもの。iPhoneは、Appleの認可したアプリしかインストールできないので、不正アプリをそもそも導入できないんです。不正アプリをケアするほどの情報を持てないなら、はじめからiPhoneを使ったほうがいい」
DataSignの太田祐一社長もいう。
「Appleを使うのは1つの手段。Appleはデータを他社に提供せず、アプリも他社より厳しい基準が適用されているので、その点で漏洩のリスクが低い。公式ブラウザであるSafariはCookieの利用を制限する機能を備えています。あえて『囲い込まれること』で個人情報の拡散を防ぐことができます。もちろん、データを他のサービスと連携する利便性は失われるわけですが……」
前述の通り、本来なら企業は漏洩リスクのある生の個人情報を持ちたくはない。本人の本当のメールアドレスやクレジットカード番号が把握できなくても、ビジネスに利用できる情報だけが利用できればいい。そこでDataSignでは「個人情報をトークン化(仮名化)し、その情報だけでは本当の情報がわからないようにする」技術を開発している。今後はこのような対応が進むはずだ。
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