新人一期生といえども、東京の永田町においては、いっぱしの国会議員として扱われる。国会においては、大臣やさらには総理大臣に直接質問をすることができる。夜の会合では、テレビで見たことのある国会議員が集まる場所に顔を出すことができる。海外に行けば、大使館がもてなしてくれる。

こういう生活を続けていくと、何となく自分は偉くて、力のある存在だと思ってしまうのだろう。自分は日本の国を守るため、立て直すための存在だと思い込み、大阪維新の会の府議会議員、市議会議員の地方議員のことなどすっかり忘れてしまう。維新の会の力というよりも、自分の力によって今があると思い始めてしまう。

そのような態度が、大阪維新の会のメンバーにも伝わるのだろう。丸山氏も上西氏も、大阪維新の会のメンバーからすこぶる評判が悪かった。それを候補者として選んでしまったのは僕の不徳の致す限りだ。

改めて言うが、丸山氏、上西氏は維新の会の看板があったから当選できた。

しかも丸山氏の19区は、大阪維新の会の幹事長であり、日本維新の会の副代表でもある今井豊氏の地盤でもあり、維新の会がやたらめっぽう強い地域である。今井さんのみならず、19区に存在する大阪維新の会の地方議員は、とにかく選挙に強い。だから、特に丸山氏は、大阪維新の会のメンバーによって当選できたと言い切れる。

にもかかわらず、丸山氏にはその意識がめっぽう弱く、自分の力で当選したと思い込んでいる。ゆえに維新の会というブランドを築き上げてきた大阪維新の会のメンバーへの敬意もへったくれもない。

(略)