北方領土問題をめぐり不適切発言があったとして、日本維新の会の丸山穂高衆議院議員が猛批判にさらされた。日本維新の会は丸山氏の除名を決定、国会でも自民・公明両党により丸山氏に対する譴責決議案が提出された。なぜ丸山氏はこのような事態を招いたか。日本維新の会共同代表も務めた橋下徹氏が、問題の本質を指摘する。プレジデント社の公式メールマガジン「橋下徹の『問題解決の授業』」(5月21日配信)から抜粋記事をお届けします――。

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上西小百合氏があーなってしまったのと同じ構造

※写真はイメージです。(写真=iStock.com/Mari05)

丸山穂高氏は、2012年の12月に日本維新の会から出馬して初当選した。大阪の南、泉南地域の大阪19区選出である。28歳という若さで当選した。勉強熱心で、政治家として頑張っていたところがあったことも確かだ。

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しかし、丸山氏が今回のような事態に陥ったのは端的に以下の理由からだ。

1、丸山氏が維新の会の看板の力を過小評価し、自分の力を過大評価した
2、永田町の生活で、どんどん自分の力を過信するようになった
3、維新の会の中に支えてくれる仲間がいなかった
4、ネットの中の、有権者全体からみればごく一部なのに、声は非常に大きい応援団に依存し過ぎた

これは上西小百合氏があーなってしまったのとまったく同じ。今、丸山氏は「国会議員は絶対に辞めない」とか、「維新がロシア大使館に謝罪したことは意味不明だ」とか、少し前には「国会が辞職勧告決議をするなら、国会議員の世界に存在する様々な問題を公にする!」などと騒いでいる。この様子は、維新を除名処分された後の上西氏の態度とそっくりだ。自分の正当性を主張するばかりで、維新にどれだけ迷惑をかけるか、についてはまったく意識がいかない。

維新は6月9日に、大事な堺市長選挙を迎える。その後7月21日には参議院議員選挙を迎える。特に堺市長選挙は、大阪都構想の実現にとっては負けられない選挙であるし、これまで2敗しており、「今回ばかりは必ず勝つ」と大阪維新のメンバーたちが気合十分で準備にかかっているところだ。丸山氏はそこへの影響などまったく気にもしていない様子で、これは2015年4月の統一地方選挙や5月の都構想住民投票前に、テレビカメラ前での大失態が報道されたにもかかわらず、大阪維新への影響などをまったく気にもかけなかった上西氏とまったく同じだ。

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