人間は完璧な存在ではありません

もちろん、意見を踏まえて決定したことが結果として間違っていたり、期待以下だったりする場合もあるでしょう。そのような場合には、「あいつの言うことを聞かなければよかった」などと誰かを批判する必要はありません。人間は完璧な存在ではありませんから、そんな無駄なことはせずに、間違いを正直に認めて、適切な修正を行えばよいのです。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/franckreporter)

社内のさまざまな意見を聞くために、上に立つ人間にはフレンドリーで話しかけやすい雰囲気が必要です。そうすることで、部下は何かあれば、上司に気軽に話をすることができます。もし部下が話しにきてくれないなら、こちらから話を聞きにいくべきです。

私自身、社内の人たちが抱えている問題や、良いことも含めて、いつでも気軽に話してほしいと思っています。組織というのは非常に複雑で、流動的な部分もあります。その中で、何か少しでも気づいたことがあれば、ぜひ教えてほしいですし、そういうときに、「あの人は近寄り難いからやめておこう」となってしまうような状況は避けるべきです。また、話しやすい関係を保つことで、相手の持っている良い面を引き出すこともできるでしょう。

▼ウェイト流 一流の条件
●「Not to do」を知っているか
●適切な“メンター”がいるか
●即時に決断ができるか
リー・ウェイト(Lee Waite)
シティグループ日本代表
1959年生まれ。83年デューク大学経営学修士取得後、証券会社E・F・ハットン(現シティグループ)に入社。株式部門グローバル法人営業責任者などを経て、2018年8月より現職。
(構成=増田忠英 撮影=宇佐美雅浩 写真=iStock.com)
関連記事
アイリスオーヤマ社員が全然辞めないワケ
なぜ仕事が早い人は優先順位を無視するか
会議の"名前"を変えると時間が半分になる
1日3時間労働で何不自由なく暮らす方法
「社会人が転職したい会社」トップ300社