年初来安値近辺が買い時

株式市場は、米国の利上げやトランプ大統領の発言などで相場全体が下がる局面があり、その際には好業績の銘柄、高値水準の銘柄でも株価が下落しやすい。銘柄を選んでおいて、相場の下落を待って買いたい。私は株を買うときは、まず年初来安値近辺で買うようにしている。安く買うことは利益につながるからだ。しかし、それでも下げ止まらないケースもあり、そのときは値幅と時間を空けて3回程度に分けて買う。PER、PBR、配当利回りも確認したい。

AFLO=写真

心得ておきたいのは、「テーマで買う銘柄は、買う前に売値の目標を決めておき、株価が上がったら確実に売る」ことだ。W杯や五輪が閉会してもインバウンド関連の企業には好業績が期待できるし、配当や株主優待に魅力がある銘柄なら持ち続けるという選択肢もある。しかしテーマ株は株価が動きやすいので、決して欲張らず、値上がり時を逃さずにシンプルに売却益を狙いたい。愛着を感じたのなら、相場の下落時に再投資してもいい。

株式投資では、コツコツと利益を積み上げ、利益を再投資し複利で増やしていくことで、ひと財産を築くことも決して夢ではない。

2019年の一手:売値の目標を決め、決して欲張らず、確実に売る

内田 衛(うちだ・まもる)
個人投資家
大学卒業後、大手生保勤務後、フリーに。FP・宅建士資格を持つ。現在の運用資金は3億円以上。株式投資では中長期、逆張り投資が基本。現在、東洋経済オンラインにて「内田衛の日々是投資」を連載中。
(構成=高橋晴美 撮影=奥谷 仁 写真=AFLO、iStock.com)
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