どの週刊誌を読んでも、二人が結婚を諦めたという記述はない

いくら声をかけても答えないからだというのは、いい訳にはならない。芸能人だったらどこまでも追いかけ回し、何週間も張り込むのに、今回、やらないのはメディアとしての怠慢ではないのか。

小室圭さんの父親が自殺していたことまで暴く必要があったのか。この質問に答えられる週刊誌はないはずだ。圭さんが10歳の時だったという。それから母子が味わったであろう言葉に出せない苦労を慮れば、なぜもっと思いやりのある書き方ができないのだろうか。

このまま秋篠宮が2人の結婚を許さず、眞子さんが圭さんと別れれば、各誌の編集部は赤飯でも炊いてお祝いしようというのだろうか。

それとも現代版「ロミオとジュリエット」だと、自分たちが仕掛けたにもかかわらず悲恋物語にして、もうひと商売するのだろうか。

だが、どの週刊誌を読んでも、眞子さんが圭さんとの結婚を諦めた、他に心を移したという記述がないのは、二人の結びつきがよほど強いからではないか。

皇籍を離脱して、民間人となってから結婚する方法も

週刊女性(1/15・22号)は、眞子さんに残された結婚のための最終手段があると、こんなことを書いている。

「眞子さまが皇籍を離脱して、民間人となってから改めて、小室さんと結婚する方法があります。皇室を離れてまで小室さんと結婚したいというお気持ちがあることを示すことで、周囲の見方も変わってくる可能性は十分にあると思います」(宮内庁関係者)

皇室ジャーナリストの山下晋司は、「『皇室典範』で定められていますが、15歳以上の内親王と王と王女は、婚姻以外の理由でも、ご本人の意思によって皇族の身分を離れることができます。ただ、その場合は、皇室会議で承認されなければなりません」と語っている。

周囲が反対すればするほど、恋人たちは燃え上がるものだ。

伊藤整は『女性に関する十二章』(中公文庫)の中で、恋愛についてこう書いている。

「人間は、真心からの約束と性のキズナとを一緒にした恋愛というものを考え出しました。いいえ、考え出したのではなく、性の現れとしての美しさや魅力や強さが、真心からの約束と一緒になったところの混合物のみを信じたのです」

私は「眞子&圭」の結婚の可能性はまだまだあると思っている。これだけバッシングを受けた2人だから、結婚したらいい家庭をつくると思うが、ちょっと心配なのは、圭さんのマザコンだな。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任する。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『編集者の教室』(徳間書店)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)などがある。
(写真=時事通信フォト)
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