注文するときに「前と同じので」は損をしている

▼コンタクト
新素材「シリコーンハイドロゲル」を使用した商品(写真上から)ワンデー アキュビュー(R) オアシス(R)(ジョンソン・エンド・ジョンソン)/デイリーズ トータル ワン(R) 遠近両用(日本アルコン)/マイデイ(R)(近視・遠視用)(クーパービジョン)

ビジネスパーソンの多くが使用しているコンタクトレンズ。ソフトやハード、2週間用や1日用、洗浄するものから使い捨てまで種類は多岐にわたる。近年は1日使い捨てのワンデイタイプを使う人が増えてきているという。新商品も次々と発売されているが、装用をはじめてから商品を変えずに「前のと同じで」と言っている人も多いのではないだろうか。そんな人は、実は損をしている可能性があると平松氏は指摘する。

「近年、使われる素材が変わったんです。ドライアイや傷を起こしにくい『シリコーンハイドロゲル』を使った商品が出てきています。含水率という水を取り込む能力と、酸素透過率という酸素を取り込む能力が、どちらも桁違いに高くなっている。現在の第三世代ハイドロゲルという良い素材になってきたのが7、8年前からで、ここ数年で製品も増えて安価に手に入るようになりました。ですので、3年種類を変えていないとすれば、次に買うときには注意してください」

手術をしても、すぐに老眼がやってくる

▼レーシック

数年前から増えてきたレーシックには、近年大きな変化が2つ起こったと平松氏は語る。1つは老眼用のレーシックができたことだが、「正直に言うと、まだまだ発展途上」だと言う。

もう1つ、レーシック手術を受けた人が年齢を重ねることで、長期的なトラブルが起こることがわかった。

「短期的には感染症のリスクがあることがわかっていましたが、確率は高くはありません」。では、長期的なリスクとはなにか。

「レーシック手術を受けた人が緑内障になったときが問題です。緑内障では、目の圧力『眼圧』のコントロールが必要ですが、それが正確に測定できなくなるのです。血圧が測定できないのに血圧にかかわる治療をするのと同じで、非常に治療の難易度が高くなる。このリスクはまだあまり知られていません」

さらに、近年は40代でもレーシックを受ける人が増えているが、平松氏は「お勧めしません」と言う。

「もし40代でレーシックを受けても、すぐに老眼がやってきます。すると、4~5年で老眼鏡が必要になる。20代でレーシックをやれば20~30年は効果があるのでいいかもしれませんが、経済的に余裕のある40代になってからと考えていると、意味がないものになってしまう」

平松 類(ひらまつ・るい)
二本松眼科病院勤務。昭和大学兼任講師。医学博士。眼科専門医。昭和大学医学部卒業。著書に『1日3分見るだけでぐんぐん目がよくなる! ガボール・アイ』『老人の取扱説明書』など。
 
(撮影=研壁秀俊 写真=PIXTA、iStock.com)
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