小渕が語る黒田、黒田が語る小渕

(写真提供=毎日放送)

コブクロとして、すでに人生の半分を生きてきた2人。互いに家族を得た今は仕事を離れれば別行動だが、お互いについてどう思っているのか話を聞いた。黒田が普段から持ち歩いているドイツ製のカメラに写っているのは、小渕の姿が多い。

――黒田が語る小渕とは?

【黒田】「僕、ホンマに小渕以外に小渕みたいな人間みたことないんです。ホンマに裏表無くて……小渕の視界ってこんだけしか見えてないんです。その代わり見ていることを24時間365日やってるんですよ。20年もやってると、仕事のしかたも『これはもういらんで』とか経験値でなってくるじゃないですか? でも小渕は『いや、それはそれでちゃんとやろう。だってやっても損せーへんやん』って、ネガティブなことを絶対言わないんです」

――小渕が語る相棒、黒田は?

【小渕】「何もわかってない風に見えて全部わかってるんです。(黒田は)僕が切り盛りしてる旦那みたいな状態になってきますよね。だから黒田が楽しくないことは僕やらないですよね。そこは根本変わらない。黒田がつまらんと思うもんは作らない」

ちなみに、一見こわもての黒田は実はチャーミングでいつもスタッフを和ませるムードメーカー。対して小渕はストイック。性格が真反対だからこそ、絶妙なバランスでコブクロが成り立っているのだろう。大阪の路上で2人が出会ってから20年。見える景色はずいぶんと変わったが、彼らの心根は変わらない。

史上最大!40万人のストリートライブ

番組放送当日の11月4日。大阪を貫く幹線道路「御堂筋」が封鎖され、コブクロのステージになった。原点回帰の路上ライブ集大成とも言える「御堂筋ランウェイ」でのストリートライブ。朝から集まってきた観衆はおよそ40万人にまで膨れ上がり、その規模はまさに史上最大。午後3時20分に2001年のメジャーデビュー曲の『YELL~エール~』で幕を開けると、大阪の街は一気に大興奮に包まれた。

【黒田】「もう、最高に気持ち良かった! 見てください。この大阪は俺のものみたいな感じ(笑)」

【小渕】「ストリートって言うてるけど、ストリートっぽくないんじゃないかって。(でも)やってることは。めっちゃストリートだった」

ライブ終了直後の2人は、カメラの前で最高の笑顔を見せてくれた。ストリートから生まれた2人のストーリーは、まだまだ終わらない。

「情熱大陸」はスポーツ・芸能・文化・医療などジャンルを問わず各分野で第一線を走る人物に密着したドキュメンタリー番組。MBS/TBS系で毎週日曜よる11時放送。MBS動画イズムで無料見逃し配信中。過去の放送はこちら。https://dizm.mbs.jp/title/?program=jounetsu
コブクロ
ミュージシャン
共に1977年生まれ(小渕健太郎/宮崎県出身。黒田俊介/大阪府出身)の41歳。ストリートライブ活動を通じて出会い1998年コブクロを結成。2001年『YELL~エール/Bell』でメジャーデビュー。2005年『ここにしか咲かない花』『桜』が大ヒットを記録し、年末のNHK紅白歌合戦に初出場を果たす。2006年に出した初のベスト・アルバムはオリコン4週連続
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