誓い:5
TOEICのスコアを100点アップしたい

2年で375点が900点に!

「なぜ英語を身につけるのかを再確認したほうがいいでしょうね。キャッチャーミットを目指して投球するピッチャーと、キャッチャーの後ろのバックネットに的をおいて投げるピッチャーとでは、当然後者のほうが球威が強い。英語の勉強も同じです」

というのは武元さん。TOEICでいい点をとることを目標にしていると、いい点をとった段階で満足してしまう。“英語を学んで◯◯をする”というビジョンがあれば、その後も英語力を伸ばせるのだ。

「TOEICで100点アップしたいという目標は、一見具体的なようですが、まだまだ粗いですね。実行するにはもっと細分化する必要がある」というのは冨田さんだ。ちなみに冨田さんは2年間で、TOEICを375点から900点まで上げた実績を持つ。「パソコンやiPadの表示をすべて英語に設定する」「日本人同士でも英語で会話する」など日常生活で英語に触れる量を徹底的に増やし、英語学習を日常生活に組み入れたのが勝因だ。冨田さんは「To Doはその日1日で終わるような量にまで細分化しておくのが理想」と主張する。たとえば「英語の勉強をする」というTo Doよりは“今日はTOEICの頻出単語集の何ページから何ページまで読む”というように1日でできる量を決めるのだ。

「どんなにおいしそうなステーキも、ナイフで一口大に切らないと食べにくい。目標とTo Doの関係も同じです。どんなによい目標も、すべきことを1日分に分解しないと手をつけられない」(冨田さん)

細分化の作業が面倒でも、そこは我慢。それさえしておけば「こんなに簡単ならすぐにやりたい」ということになり、継続できるのだ。細分化することで、ルーティンに組み込みやすくなるという利点もある。やることが増えるたびに時間を捻出するのは負担が大きく継続しない。細切れにして生活に組み入れることで、楽に継続できるのである。