誓い:3
顧客の絶対的な信頼を得たい

初対面の瞬間から決められる

「顧客の信頼を得たければ、必要な具体的行動を書き出し、実行する。これに尽きます。ただし、その効果を検証することは欠かせません」というのは法政大学心理学科教授で行動分析学が専門の島宗理さんである。

「笑顔を見せることで顧客からの信頼を得られる」という仮説を立てたなら、鏡の前で笑顔を練習する。だが、それで信頼が向上したかどうかを確かめないと、無駄な努力を続けることや逆効果に気づかないことさえある。「顧客の信頼」を、発注の件数などで測定し、そうした指標の改善に結びついているかを確かめながら進めるべきである。

「顧客の信頼を得るには1日あれば十分です」といい切るのは武元さんだ。

「私たちの仕事は、企業が求める能力を持つ人材に接触して、企業と人材を結びつけることです。初対面の瞬間から信頼を得る必要がある」

そのために必要なのが相手の立場に立つことだ。たとえば転職を考えているかわからない候補者と面談したとき、「いまは転職する気はありません」と断られたとしても、相手の立場に立てば、しつこく食い下がることはできない。相手の立場を常に重んじることで信頼が得られるのだ。