たとえば、「機嫌がよければあなたはどうなりますか?」と自分に問いかけます。紙とペンを用意し、「何をやっても楽しくなる」「アイデアがわく」「ご飯がおいしくなる」など、思いつくことを書き出すのです。

過去に囚われている自分に気づく

目的は、ご機嫌な状態にあれば、いいことが次から次へと自分のところに寄ってくると確信すること。日々の習慣としてこれを実践します。なぜなら、多くの人は意識しないと不機嫌になる“行動”を取りがちで、PDCAサイクルのように脳をフル稼働させてしまうからです。すると過去にこだわり、コントロールできない未来を心配するストレスだらけの生活を送るしかありません。

たとえば「今朝、人身事故で電車が2時間も遅れ最悪だった」といった話を午後になっても、帰宅しても引きずる。営業で顧客を訪問する前から「断られたらどうしよう」と不安に駆られる。ライフスキルは、このように過去に囚われたり、未来の出来事に暴走したりしている自分に気づくところから始まります。

人間はもともと一生懸命を楽しめる

そして、「今に生きると考え」て、リセットする習慣をつけます。心をリセットする方法としては、「休日に家族と過ごす」など行動によるイベントが考えられますが、リセットするまでの時間がかかりすぎるという弱点があります。「今に生きる」と考える思考の習慣を持つことによって、いつでもリセットできるようトレーニングする必要があるのです。

続いて「一生懸命が楽しい」と考えます。仕事を無理やり楽しめという意味ではありません。人間は一生懸命を楽しめる能力を持っています。子供の頃、どろんこ遊びに夢中になったように。「一生懸命って楽しいよな」と考えれば、もともと持っている遺伝子がオン化されます。