脳を元気に保つには何が必要か。脳内科医の加藤俊徳さんは「45歳を境に脳がどんどん衰えていく人とそうでない人に分かれ始める。 “脳”の視点から日常生活を見直せば、いますぐやめるべきNG習慣が見えてくる」という――。

※本稿は、加藤俊徳著『1万人の脳を見た名医が教える 好奇心脳』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

脳が衰える「やってはいけない」NG習慣

45歳を過ぎて脳が衰えていく要因には、長年にわたって続けてしまっている悪習慣があります。

習慣とは、日々の積み重ねですから、自分自身では間違いに気づきにくいことが大きな問題です。心当たりがある人は、これを機にやめていただきたいものです。

本稿では、脳の劣化を招く「やってはいけないNG習慣」と、ぜひ実践したい「脳が成長する生活習慣」を、1万人の脳のMRI画像診断をしてきた脳内科医の立場から、それぞれ紹介していきます。

矢印の先に向かって歩く3人のビジネスパーソンの人形
写真=iStock.com/hamzaturkkol
※写真はイメージです

やってはいけないNG習慣①

休日をぼーっと寝て過ごす

仕事や学業に従事する人にとって、休日は心身を休め、リフレッシュするための大切な時間です。だからといって、だらだらとベッドの上で過ごしていては、好奇心が生まれることは絶対にありません。また、脳にとっては何の意味もないどころか、かえってマイナスです。

脳にとって理想の休日は、普段していないことをすること、つまり、使っていない脳の部分を使うことです。

普段デスクワークが多い人は、散歩をしたり、音楽を聴いたり。音楽を聴きながら体を動かしたりできればより理想的です。日常的に体を酷使している人は、読書をしたり、映画や動画を楽しんだりしてもいいでしょう。

また、家族や友人、ご近所の方々など、職場などとは違う人間関係で会話や食事を楽しめば、好奇心も掻き立てられて、記憶に残るような1日となり、記憶力も向上するはずです。

▼書籍のインスタ始めました 
@president_publishing
セブン-イレブン限定書籍や書店向け書籍などの自社出版物、書店やイベント等の最新情報を随時更新しています。