「睡眠負債は悪」という常識が覆る可能性
最近は櫻井さんのような「短眠派」は分が悪い。巷には、長時間睡眠や朝型の生活が健康のためには必須である、という説があふれている。「睡眠負債」という言葉を持ち出し、寝不足の人を脅かすような本やテレビ番組まで現れた。
そんな「常識」はおかしいのではないか。櫻井さんはそう考えた。根底には「夜型で睡眠時間も短い私が、87歳になっても元気にやっている」という自負がある。仮に「睡眠負債は悪」が現在の医学の常識だとしても、10年後にはその評価が覆っているかもしれない、というのが櫻井さんの人生訓。
「常識」を疑え。刺激的なタイトルには、大切なメッセージが込められている。
1931年、東京都生まれ。東京外国語大学卒。「女性自身」のほか「微笑」などヒット雑誌の編集長を歴任。2013年から、きずな出版社長。