思っていたより、田舎じゃなかった

もう1つの不安は「地域の人たちとの人間関係」だったが、それも杞憂に終わる。

「とにかく気のいい人ばかり。自治会の行事も盛んで、参加するたびに『若いもんが増えて嬉しい』と皆さんに声をかけていただけるんです」

映画を見たり、飲みに行く機会は減ったというが、子どもと散歩したり、家族と過ごす時間が増えたことで毎日が楽しくなったと語る森下さん。

「思っていたよりも全然田舎じゃないです(笑)。コンビニも近くにあるし、保育園も学校も近いので、街には活気がありますよ。それでいて空気のきれいな場所で子どもを育てられるのは何よりの喜びです」(森下氏)

町内は待機児童ゼロ。在宅育児手当の支給や給食費の助成、放課後児童クラブが無料など、ほかにも育児支援制度は充実している。町では、今後も育児制度の充実を図っていくそうだ。関心がある人は美郷町役場のHPをチェックしよう。

関連記事
日本の過疎地を救う「ドバイ化」の具体案
日本の自治体の半数"896"消滅の可能性
"市長補佐の副業"に応募した395人の動機
静岡でサーフィン 40歳Uターンの満足度
田舎の「タダ」は「無料」ではない