【Before】

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(1)予定は点ではなく9:30から11: 00といった「面」で書くことで、空き時間が明確になる。空き時間に資料作成や事務処理など、自分との約束を入れる。

(2)予定を詰め込みすぎると、いざというときに対応することができない。ビジネスでは不測の事態も起こりうると考え、余裕をもって予定を組む。

(3)やるべきことは別途タスクリストにせず、スケジュール欄の空いている時間の個所に直接書き込んでしまったほうが確実に実行できる。

(4)メモ欄には思いついたアイデアや、いま気になっていることなどを書き留めておく。キーワードで簡潔に書くと記憶に残りやすい。

【After】

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(1)1日の予定にストーリー性を…顧客訪問、会議などはそれぞれ同じ日にまとめ、予定に流れをつくることで仕事がはかどる。田川社長自身は、「雰囲気が違いすぎる人とのアポは日を分ける」という。

(2)情報インプットの機会を設ける…企画力が求められる時代には、ウイークデーにも積極的に情報を集める時間をつくる。立ち寄りたい場所はスケジュール欄に書き込んでおく。

(3)動かせない予定は目印で明確に…若い頃に添乗員を経験した田川社長は、「旅行業では予定は変更が前提」という。緊急事態に備えて、動かせる予定、動かせない予定をあらかじめ明確にしておく。

(4)企画のヒントは中吊りにある…メモ帳を持ち歩き、気になった言葉や目に留まった中吊り広告のフレーズを書く習慣をつける。

(5)キーワードメモは加工が前提…どんなに小さなことでも、まずは思いついたことを書く。手帳を開くたびに目を通し、赤や青のペンでどんどん書き込むことで、具体的な企画に落としていける。

(芳地博之=撮影 村上 敬=構成 高阪のぞみ=事例作成)