実はアメリカ人も、カラオケが好き
宴席の終わりには、何か手土産をプレゼントしてもいいでしょう。私がよくあげていたのは、100円ショップで売っている寿司ネタのキーホルダー。お子さんがいると事前にわかり、阪神タイガースのキャップをプレゼントしたこともあります。かさばらない小さなサイズのもので、帰国後に話のネタになるものがいいと思います。
2次会はケースバイケース。時差ボケで疲れている人も多いので無理強いは厳禁です。元気が余っているようなら、カラオケに連れていってもいいかもしれません。アメリカにもカラオケ店はありますが、アジア系の人がいくものだと思われていて、一般的な娯楽になっていません。しかし、アメリカ人も歌うことが嫌いなわけではありません。最初は恥ずかしがって遠慮するものの、ビートルズの曲を入れて「一緒に歌ってくれ」とマイクを渡すと、そのうち気持ちよく歌い始めます。これまで外国人をカラオケに連れていって盛り上がらなかったことは1度もない。ぜひお試しを!
▼外国人接待・7つのポイント
1:アレルギーへの配慮
可能な限り、アレルギーには配慮しよう。相手の好みが事前にわからない場合は、ホテルなどのディナービュッフェにして自分で選んでもらう方法もある。
2:意思疎通グッズ
音声で入力・翻訳できる翻訳アプリは、強力な武器になる。ペンやメモも、英語力の不足をカバーするのに役立つ。
3:接待場所
少人数であれば、お互いの声が聞き取りやすいカウンターもおすすめ。
4:話題
日本の観光情報や習慣などは鉄板ネタ。箸の持ち方を知らない場合は教えてあげるのもいい。新幹線に乗る人には、富士山が見える側の席のチケットを取るようアドバイスしてあげよう。
5:2次会
その場の雰囲気によって、カラオケに誘う方法もある。ほとんどの外国人は尻込みするが、まずは自分が歌い、次は英語の歌を入れて一緒に歌おうと誘い……とリードしてあげよう。
6:表情
笑顔を絶やさなければ、万一、不得意な英語で相手に誤解されても、悪意はないことが伝わり、最悪の事態は避けられる。
7:手土産
手土産の習慣がない国が多いが、値段が高くなくても喜ばれるものがある。
グローバル アストロラインズ社長
1972年、静岡県生まれ。三菱商事を経て2006年ハーバード大MBA取得。11年にグローバルアストロラインズ社を立ち上げ、イングリッシュブートキャンプを主宰。著書に『ハーバード流宴会術』(大和書房)。