複数紙を読み比べて、各社のスタンス知れ
10月17日に広島市で開かれた第70回新聞大会には全国の新聞社や通信社の幹部ら約500人が参加した。採択された新聞大会決議は「事実を軽視する風潮が高まるなか、正確で公正な情報を提供する新聞の役割について誓う」という内容だった。
この新聞大会では朝日新聞の渡辺雅隆社長が会場から「紙面でファクトチェックしている。コストと手間はかかるが読者の評価は高い」と語っていたのが印象的だった。
フェイクニュースの嘘を暴く。これこそ新聞が信用を獲得して読者を増やす近道だ。
では情報の受け手側はどうフェイクニュースを見破ればいいのか。新聞記事を役立てるには、1紙ではなく、複数紙を読み比べてみてほしい。とくに社説はその新聞社のスタンスの違いで書き方が変わってくる。読み比べてみると、どのような考え方で記事を編集しているのかがわかるはずだ。