大反響で「目標達成率1000%(10倍)を目指せる」
「大変ありがたいと思っています。金額的にこれ以上の目標というのはありませんが、反響を頂いたことでようやく地域の人たちにもイメージが伝わり、積極的に関わって頂けるようになりました。これを次の活動につなげたい。今回のリターンにもありますが、落ち着いたら朝倉市でウッドキャンドルを灯すイベントを行って、それを機に朝倉に来てもらい現状を見てほしい。また、ウッドキャンドルを防災や山森について考えるムーブメントにつなげたい。たとえば年に1度、非常食と一緒にウッドキャンドルを燃やして防災について話しあい備える、といったことを定着させたい。需要が増えれば全国の間伐材がウッドキャンドルになる。日本の材木問題にも意識が向けられたらという思いです。まだまだやれることがたくさんあります」(里川さん)
情けを乞うのではなく、アイデアを復興に役立てる
相場を考えれば、ウッドキャンドル代として1万円は高い。しかし、その1万円が復興地のために使われ、手元に残ったウッドキャンドルを燃やしながら朝倉市の取り組みや防災について語り合う、そんな使い方ができれば、価値は何倍にもなる。
ただ単に、「被災地に支援を」と情けを乞うのではなく、自らのアイデアを売って復興に役立てる。今回は里川さんのそうした“攻め”の復興戦略が多くの人に届いたのではないか。
ビジネスパーソンにも参考になる取り組みといえるかもしれない。
▼クラウドファンディングの実施サイト「Readyfor」
被害者の試み!! 朝倉豪雨災害をウッドキャンドルに
https://readyfor.jp/projects/asakurawoodcandle