芸能界に見る「もったいない名前」
こうしたネーミングにおいては、芸能人の芸名やグループ名なども一般的な単語を避けるほうがよい。最近、「ももち」こと芸人・柏崎桃子のブログが好きでよく読んでいるのだが、先日「赤羽はしごツアー」を共にした同じ事務所に所属する芸人の芸名が、ちょっともったいないのである。それはお笑いコンビ「しろサイ(※)」の「西郷」だ。柏崎はブログ中で「西郷どん」と呼んでいる。
※編集註:しろサイは5月7日、メンバーをもう一人加えてトリオとなり、「モッツァレラ気分」に改名することを発表。
「しろサイ」で検索してみると動物の「シロサイ」が出るほか、アニメ『けものフレンズ』の登場人物である「シロサイ」も表示されたりする。「西郷どん」ともなれば、来年のNHK大河ドラマのタイトルだ。画像検索で出てくる顔は西郷隆盛本人と、演じる鈴木亮平の顔だらけである。
「キングコング」や「ダウンタウン」、「ピース」のように一般的な言葉であっても、あそこまで売れてしまえば検索で上位表示されるのだが、そうしたビッグネーム以外のユニット名となると、もったいない名前はいくつもある。【あ行】だけ見てみよう。
◆アイスクリーム
◆アインシュタイン
◆赤と黒
◆遊び屋
◆アップダウン
◆ありがとう
◆あわよくば
◆アンダーエイジ
◆アントニオ
また、柏崎のあだ名である「ももち」の場合、アイドルグループ「カントリーガールズ」のプレイングマネージャーや「Berryz工房」のメンバーとして人気を博し、今年6月に芸能界から引退することを発表している嗣永桃子のあだ名と同じである。「ももち」を検索すると柏崎のブログは出るものの、嗣永に関するページのほうが多数上位に表示される。こうした“「ももち」かぶり”について、ハロヲタの男性はこう語る。
「同じあだ名だけど、まったくキャラがかぶってないから、オレらは柏崎のことは相手にしていないですね。なかには怒っている人もいるけど……。まぁ、前からそのあだ名がある人と同じあだ名なんて、普通はつけないものですよね。呆れるというか意識低いというか、それはダメ過ぎるだろってことで、ハロヲタは相手にしていないと思います」