ビジネスマンであれば、企画書を作成するため、データ集めに駆け回った経験があるはず。リサーチャーの喜多あおいさんは、TV番組制作の仕事が中心だが、広告代理店のCM制作、一般企業のプロジェクトといった、TV局以外の仕事に参加することも多いそうだ。といっても、「TV番組制作でも、ビジネスでも、リサーチの基本は同じです」と、喜多さんは断言する。

「私はプロジェクトに関係ありそうな情報をすべて網羅してからそれらを分類し、価値ある情報に絞り込んで番組や企業に情報提供します。現在ではインターネットという便利なツールが普及していますが、最初からネットでリサーチするのはお勧めできません。検索ワードを選んだ段階で、すでに自分の思い込みが入っているからです。そうすると、集めたデータが偏ったものになり、リサーチが失敗する確率が高くなります」