お金の困らない人生を送る人が必ずしていること

プランを考えることに何のメリットがあるか?

それはライフプランや自分の夢・希望・目標が明確な人のほうが、お金の使い方、貯め方にメリハリが効き、無駄遣いをしなくなり、お金も貯まる傾向が強いのだ。

とりわけ、学生時代に奨学金を利用していたのであれば意識して今後のライフプランを考えてほしい。なぜなら、ゼロスタートではなくマイナススタートとなるからだ。

例えば、日本学生支援機構の第一種奨学金(利息なし)を、私立大学(4年制)・自宅通学、貸与月額5万4000円、機関保証利用なしで借りた場合、毎月の返済額は1万4400円となる。これを大学卒業後(23歳)の38歳まで返済しなければならない。

ライフプランを明確にするメリットは、どうしたらそれを実現できるのか準備方法が具体化することにある。お金に困らない人生を送りたいのであれば、どうすればそれが実現するのか、いち早くプランを立てたモノ勝ちともいえる。

▼社会人が絶対知っておくべきお金のこと

その2<新社会人は手取り収入が多い。だから……>

しかし、実際のところ新社会人向けのセミナーなどで、ライフプランシートを記入してもらっても、ほとんどが書けない。何をどう考えて良いかわからない人がほとんどなのだ。

20代前半といえば、「今の仕事をどれくらい続けるのか?」「今の彼or彼女と結婚するのか?」など、仕事もプライベートも思い悩むことだらけに違いない。

そこで、今やりたいことがわからない、見つからないのであれば、とにかくお金を貯めることをスタートさせよう。

お金とは不思議なものである。手元に数万円しかなければ、やりたいことがあっても、「どうせムリだろう」と諦めてしまう。それが。50万円、100万円とまとまった金額になると、漠然と考えていた夢や希望がリアルに見えるようになるのだ。

とくに、新社会人は手取り収入が多い。なぜなら、初任給から控除されるのは、所得税と雇用保険のみで、厚生年金や健康保険料は4月分からは差し引かれない。また、住民税は、前年度の所得に対してかけられるものなので、1年目から2年目の5月の給与からは天引きされないのだ。この社会人1~2年目の時こそ「貯蓄体質」を作る絶好の機会だと心得ておきたい。