スマホの購入サイクルを再検討する、良いタイミング


大手通信3キャリア以外で、SIMフリーのスマートフォンを買う人も今後は増えるだろう。右はミドルクラスで人気のASUS「ZenFone Go」。また防水×おサイフケータイ機能を持つ端末なども登場している(左)。

ハードウエア性能が踊り場に近づいた今は、購入する我々の側にとっても、スマートフォンの購入サイクルを再検討するいい時期である。

ハイエンドスマートフォンは性能の陳腐化が遅く、長く使えることは事実だ。NTTドコモはハイエンドスマートフォン新製品の特徴として「安心して長く使える」ことを挙げている。2年間の割賦とそれに伴う割引期間で買い替え、と決めてしまうのではなく、さらに長く使うことも考えていいだろう。

NTTドコモの「機種変更応援プログラム」やKDDIの「アップグレードプログラム」、ソフトバンクの「機種変更先取りプログラム」に加入しておくと、「2年」を待たずに機種交換する際、キャッシュバックやポイント還元などの手段で利用者に還元が行われるので、トータルでは安くなる。劇的に安くなるというより、「割賦残金など、スマートフォンを買い換えるハードルとなる部分の負担を減らす」ことが目的だ。

一方、新規契約やMNPでの乗り換えに伴う販売奨励金やキャッシュバックは減額されていく傾向だ。従来は、MNPしながらどんどん新機種を乗り換えていくようなやり方をすれば、スマートフォンをゼロ円に近づけることも難しくなかったが、今後は短期で切り替えるのが損になる可能性もある。そもそも割賦でハイエンドスマートフォンを買うことを止め、ミドルクラスのSIMフリー機を現金一括で購入して使う選択肢もある、性能の陳腐化はハイエンドより早いが、そもそも価格が半分なのだから、数年間の利用コスト全体で見ると、出費が小さくなる可能性も高い。

「事業者を変更するのか」「事業者そのものを変えるのか」、それから「どんな使い方をしているのか」。そろそろ、そうしたことを見直していい時期だ。

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