『女子大生風俗嬢』とは何とも刺激的なタイトルだが、若者が社会的弱者となってしまった日本の現状を独自の角度から照らし出した真摯なノンフィクションだ。

著者の中村淳彦氏は本書の「はじめに」で、都内や横浜で20店舗以上の風俗店を運営する経営者の言葉を借りながら、驚くべき実情を明らかにする。「女子大生? うちにもいるし、どこの店にもいるよ。今はどんな偏差値の高い大学の学生でも、風俗で働いている女の子は一定数必ずいる」「特に増えたのは2008年の世界不況以降だろうね」。
続く本章で、著者は実際に風俗店で働いている、あるいはかつて働いていた女子大生にインタビューを行い、仕事ぶりや収入、風俗店に飛び込んだ理由をつまびらかにしていく。迫真のルポルタージュから浮かび上がってくるのは、高収入を得られる風俗で働かなければ、学生生活を満喫するどころか勉強にも就職活動にも支障をきたしてしまう女子大生たちの姿だ。
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