日本経済を飛行機にたとえるなら、自動車産業と電子産業はその飛行を支える2つの翼だと考えてよい。しかし、電子産業の国内生産金額は2000年の約26兆円をピークとし、13年には約11兆円と半分以下に落ち込んだ。

一方で、10年ほど前から私は、観光業は日本経済にとって大きな成長が望める数少ない産業の1つと見てきた。そのため、地方のインバウンド事業支援などに精を出している。この観光業、とくにインバウンド事業を見ると、狙った通りの結果が出ている。昨年の訪日外国人数は約1973万人に上り、その消費額も過去最高の3.4兆円を記録した。観光業は電子産業に代わって、日本経済という大型機の一翼になりつつあると評価していいだろう。

一方、絶好調のように見える日本の自動車産業はいつまでいまの勢いを保てるのかと問われると、たじろいでしまう。だから自動車産業に代わって、日本経済を背負って立つ可能性のある産業を見出して育てていかなければならない。私は、ひそかにそれは農業だと考えている。

【関連記事】
世界に負けない「日本の農業」改革私案
なぜ農業は「伸びしろ」が大きい成長産業なのか-齋藤健(自民党副幹事長・農林部会長)
「自産自消」こうすれば農業は改革はできる!
岩盤規制をぶち壊す「農業×IT」の方程式
アジアで日本食人気! 農作物・食品の輸出拡大