【小西】ロジックが繋がっているけれど、そこに「ヘェー」という驚きがあれば、そんなに嫌じゃない。そこだと思いますね。コンサルティングの人の話とかで、たまに困ったなと思うのは、ロジックは整然としているけれど、なんの発見もないっていうか、あなたの会社は、こうで、こうで、こうです。だからここの部分を強化したほうがいいですよ、みたいな。そんな正論を真顔で言われましてもね(笑)。だったら、どうやったら解決すると思うか、アイデアを提示してください、ですよ。
さっきの伊藤さんの話で言うと、収縮させるときに、たくさんのものを1つにするためには、そこにアイデアがないと無理なんです。そのアイデアをみんな聞きたがっているんですね。発想が飛んでいるというか、理屈じゃなくて、アイデア化。それが人を動かせるかどうかという。
【伊藤】そうか、飛んでいる部分があるから面白いのか。
【小西】そうですね、きっとそうだと思います。
▼伊藤さんの資料作り3原則
1. 簡単・スッキリ
2. ストーリー化
3. 情熱的に
▼小西さんの資料作り3原則
1. 相手の立場に立つ
2. やさしく
3. ネーミング化
1967年生まれ。東京大学卒業後、日本興業銀行を経て、大手文具メーカーのプラスに転職。流通の変革に携わる。孫正義の後継者発掘・育成を目的としたソフトバンクアカデミア外部1期生。グロービス経営大学院で講師も務める。
1968年生まれ。大阪大学卒業後、博報堂を経て独立、2006年POOL inc. 設立。CM制作から商品開発、都市開発までを手がける。主な仕事に日産自動車「モノより思い出」、サントリー「伊右衛門」「ザ・プレミアム・モルツ」ほか。