子どもが生まれてから、仕事のやり方も変えた。とくに意識しているのは、思考と作業を分解することだ。
「子育てには、作業できないけど頭はフリーでいいという時間があるので、そこで徹底的に考えて、あとで集中して作業をします。やり方を変えてから、スライド1枚打つのにかかっていた時間が1時間から10分になりました」
育児は朝が妻と夫で半々、夜は妻が週3、夫が週2で分担している。夫が約束を守らない時期があったが、「『子どもを実家に送っちゃうよ』と言ったら、朝はキッチリ半々になった(笑)」と陳さん。
家庭内のマネジメントもばっちりのようだ。
思考と作業を分解します。たとえば通勤中や子どもが砂場で遊んでいるとき、または寝かしつけなど物理的に動けない、子どもの隣にいないといけないなどというときでも、頭は何を考えてもいい。そういうときに徹底して考えておいて全部決めておけば、あとで書き出すなど作業は短時間で終えることができます。こうすることで場所の制約がなくなり、楽になります。
台湾出身。2006年ボストンコンサルティング東京オフィスに入社。10年にプラハオフィス勤務、プロジェクトリーダーを経て、14年より現職。12年には第1子となる長女を出産し、現在は仕事と育児を両立させる。