“いいものを長く”がモノへのこだわり
いいものを長く使いたいからこそ修理がきくブランドにこだわるのは投資家で作家のマダム・ホー氏。「財布に限らずいいものを買って何回も修理して使うのが私流なので、以前修理を断られたイタリアブランドは避け、エルメスやルイ・ヴィトンを選んでいます」。
二つ折りの財布なのは「感覚的に長財布が嫌いということと小さいバッグに入るから」だという。財布は通貨ごとに分けているが、世界を旅する仕事のため9種類にもなる。
「このヴィトンは母の形見。修理もできて長く使えるものが好きですね」
「長く付き合うこと」が財布を選ぶ条件なので修理可能なエルメスやルイ・ヴィトンなどが多い。通貨ごとに財布を分けて訪問国の数だけ持ち歩く。盗難を避けるために支払いはアメックスなどのクレジットカード。「日本では1万円札を持つだけでドキドキします」。財布とコインはジップロックに入れて管理。
同様に、「財布を用途別に分けることで、カードを探したり小銭が出しにくいというロスがなくなり、1日当たり5分浮きますよ」と話すのは、アズグループホールディングスの松田元代表。札入れ専用の財布、小銭入れ専用の財布、カード入れ専用の財布の3つに分けて管理している。財布は長財布でクロコダイル革のもの。いい家は居心地がいいのだから、お金も高価な財布のほうが居心地よく感じるはずという哲学により、値段はなんと60万円! スーツよりも高額だ。中には渡邉会長と同じく向きを逆さまに揃えたお札が総額50万円入る。「逆さまなのはお金が逃げないように。金額が多いのは何が起こっても対応できるという安心感を得るため」である。
「財布にはとびきりお金をかけます。今の財布は、60万円です」
お金に居心地よく滞在してもらうため、クロコダイル革の黒い長財布で高価なもの(60万円の数量限定品)を選んでいる。現金は常に30万~50万円を券種別に分けて逆さに揃えて入れる。ほかに小銭用、カード用に分け、探す時間を節約。レシート類はすぐ処理できるよう、財布には入れずにスーツのポケットへ。
『ケチケチ贅沢主義』の著者mucco氏のこだわりはユニーク。明るい色と小振りの二つ折りにこだわっている。理由は鞄の中で見つけやすく、バレエ鑑賞時に客席に持ち込む小型バッグに入るから。好きなブランド店で洋服などと一緒に買うことが多く、「今使っているのはガンメタのプラダ。その前はエミリオ・プッチでした」。ポイントカードは3枚にとどめ、支払いはカードか電子マネー。レシートは毎日財布から追い出している。
「小さいカバンに入るよう、二つ折りのプラダを。領収書類はその日のうちに整理します」
ガンメタリック色のプラダの二つ折り財布。主にクレジットカード払いなので現金は多くても2万円程度。ポイントカードはスーパー、ドラッグストア、コーヒーショップと決めたものだけ入れる。ヨーロッパへバレエ鑑賞に行けるように願いを込めて20ユーロ札と、お金が増えるように金色の蛙や銭洗い弁天のお守りを。