FP山口京子さんの結論●家電に頼らない生活で、不景気でも生き残れる
Cさんの場合、家電製品に頼らず、豊かな生活を楽しんでいる点が素晴らしいですね。どんな時代になっても、力強く生きていけることでしょう。
「お金をかけずに暮らす」ということは、景気の動向などに影響を受けにくく、健全で、とてもよいことです。家電は、エアコンと冷蔵庫が最も電気を使います。エアコンは不使用、冷蔵庫もリストラ検討中という点は、お見事ですね。Bさんの堅実な消費態度も、模範的といえます。
特筆すべきはAさんの事例です。Aさんの消費動向からは、非常に“バブル”な印象を受けます。職業柄、最先端の家電に目を配る必要があったり、マック製品がお好きなのもわかりますが、そろそろ貯蓄を検討されたほうがよいかもしれません。お子さんも小さいことですし、これから支出が増えてくると、高年収といえど、限界がくるでしょう。体を壊す可能性もゼロではありません。さして必要でもないのに新製品を買いたくなったら、「病気になっても傷病手当は1年半しか出ない」ということを思い出してみてください。
名古屋市生まれ。フリーアナウンサーから上京を機にFPに転身。テレビ、ラジオ、雑誌などで活躍。著書に『5ステップで貯まらん人を脱出 FP山口京子式 家計簿いらずの貯まるお財布メソッド』『「そろそろお金のこと真剣に考えなきゃ」と思ったら読む本』など。