具体的なスペックで考えると、「たとえば炊飯器の場合、4人家族ならIH式で5.5合炊き。内釜のつくり、または炊き方が最上位モデルと同じ仕様(三菱なら“本炭”が最上位なので、“炭”を名乗っているものを選ぶ)。目安として最上位の半額程度の価格帯のものまでなら合格ラインで、ハズレはないはず」(戸井田さん)とのこと。

FP・山口京子氏も、家電の買い替えについては「慎重派」である。

「最近で言えば、2014年4月の消費税増税前に大型家電を駆け込みで購入する人が一部に見られました。しかし実は、増税後のほうが商品の価格は軒並み落ちたという事実もあります。消費税が10%に引き上げられる際も、再び買い替えキャンペーンが見られるかもしれませんが、十分に検討してほしいと思います」

山口氏が、買い替えの目安としてすすめるのは「今使っている家電が、省エネ仕様かどうか」という点である。

機種によっては、古い家電は、新しいものより電気代がかさむことがあるという。

「省エネ製品買換ナビゲーション『しんきゅうさん』(http://shinkyusan.com)では、購入予定の製品の年間の消費電力量・電気代などのコストを簡単に比較することができます。家電の中でよく電気を使うエアコンと冷蔵庫など、見積もってみると思わぬムダに気付くかもしれません」