マンションより一戸建て。軽自動車よりSUV。洋服を買うならファストファッションよりデパートで……。高年収世帯が冒しがちなムダ遣い、見栄消費を総点検。本当に満足度の高いお金の使い方、教えます。

「中学受験なしでも、子どもの“稼ぐ力”は身に付けられる。むしろ受験する年齢は遅いほうがよい」というのが、『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話』がベストセラーになった青藍義塾塾長・坪田信貴氏の見解だ。

「親主導の勉強の進め方は、時に子どもの成長の“機会損失”を招きかねません。低年齢での受験ほど、『親がレールを敷く』ことになります。皮肉なことに、親がレールを敷けば敷くほど、子どもの自主性は育ちにくくなる。心理学的に言うと、親から言われて勉強をするのは『外的動機』(外からの影響で生まれる動機)のなせるわざです。すると『内的動機』(自発的な動機)は育ちにくくなります」

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年収が高いほど、「低年齢から私立に通わせる」傾向が見られる。特に著しいのが「中学から私立」の比率である。年収1000万について言えば、4人に1人以上が「中学から私立」という実情が、浮き彫りになった。

坪田氏は、「エスカレーター式に一流大学まで進学したが、就職活動の時期を迎え、途方に暮れる大学生」や、「親の顔色ばかりうかがい、自分の意見がない高校生」を多く目にしてきた。このような若者たちは「低年齢からのお受験成功組に多い」と明かす。

「決められたことをただやるという“受け身”の姿勢で“稼ぐ力”が付くかというと、首をひねらざるをえません」

一方、大学受験に向け、自主的に偏差値を上げていくことができる生徒の母親には、ある傾向が見られるという。

「子育て期の話を聞くと、『子どもをほったらかしてきた』と、皆さん異口同音におっしゃいます。共働き世帯であることも多いです」

「与えすぎない姿勢」が、結果的に自主性を育て、将来的には稼ぐ力の獲得につながるのかもしれない。