京都大学経営管理 大学院准教授 曳野 孝氏が解説
孫さんは“リスクテーカー”の印象が強いかもしれませんが、実はバランス感覚に優れていて、リスクを取る場面は限られている。取る場合も条件付きです。ではどこでリスクを取るか。日本では中核事業でもリスクを取らない経営者が目立つ。これが孫さんが批判する保守的な経営ということかもしれません。しかし孫さんは中核事業で積極的に勝負する。総務省とケンカまでしたのも通信という同社の中核事業だったからでしょう。
●正解【B】――理由のない、不公平な規制に対しては断固戦うべきだから
※本記事は2010年9月29日に開催された「ソフトバンクアカデミア」での孫正義氏の特別講演をもとに構成されております。設問文等で一部補筆・改変したものがあります。