太鼓判を押す心強い取引データ
そして、こうしたエリア選びをサポートしてくれる興味深いデータが、東日本不動産流通機構が四半期ごとに公表している「首都圏賃貸取引動向」で、首都圏全体・都県別・東京都区部の賃貸物件の成約状況についてまとめたものである。
12年4月に公表された12年1~3月の東京23区のデータを見ると、賃料水準が高いエリアのベスト3は、港区(19万9000円/47.43平方メートル)、千代田区(16万2000円/42.18平方メートル)、中央区(11万5000円/34.18平方メートル)。やはり、こうしたエリアは高額賃貸物件が多く、賃料相場が高くなりがちのようだ。
一方、賃料水準が安いエリアのベスト3は、葛飾区(7万7000円/34.9平方メートル)、足立区(7万8000円/37.8平方メートル)、板橋区(7万8000円/31.8平方メートル)。平均面積の違いを加味する必要があるものの、城東、城北地域といわれる庶民的なエリアの賃料水準が安いことを裏付けている。