大利口になるには、まずは自分の不得意分野を知ることだ。
ひとつには、性格的に合わないことは、自分には不向きということがいえる。
世の中には新規開拓が不得意な人もいれば、その逆もいる。逆は、既存のものを守り育てるのが不得意な人だ。
私の本業である保険営業でいえば、新規開拓が不得意なタイプと、アフターフォローが不得意なタイプということになるだろう。
たとえば、私の場合、事務所にいる時間が長くなってくると、社員たちが「社長、どこかへいってください」と言い出す。江上治に向いているのは新しいお客さまを開拓することだ。
そのため、江上治がいちばん生き生きしているのは、外に出て営業をしているときであることを、社員たちが知っているからだ。
その代わり、どちらかというと私が不得意なアフターフォローの部分は、新規開拓よりアフターフォローが得意なKくんが補ってくれている。
自分の弱みを人で補うことができれば、いまもっている自分の強みもさらに生きる。得意分野に時間とエネルギーを向ければ、さらなるリターンが期待できる。
その意味で、どんなタイプの人と働くかを意識することも重要というわけだ。
【年収1億を生む黄金則】自分の強みをさらに生かすために、誰と一緒に働くかを意識する。
(※『プロフェッショナル ミリオネア』(プレジデント社刊)第2章「学ぶ、人にあげてもらう」より)