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プレジデント2012.4.2号「お金に愛される習慣」より。(年収1500万円以上=n349、年収500万円台=n350)

そこで私は、Kくんの退路を断つことにした。「3カ月の猶予を与える。その間に結果を出さなければ、辞めてもらう」と宣告したのだ。

3カ月は完全歩合給。その代わり必要経費として100万円を与えた。

さらに、私が開拓した顧客のリストを渡し、リストにあるお客さまを片っ端から訪問するよう指導した。

最初の1カ月が終わってみると、Kくんは何と500万円の売上をあげていた。クビという強制力が、行動を生んだのである。

行動すれば、何らかの結果が出る。失敗もあるかもしれないが成功もある。その成功を自信にすれば、それが次の挑戦への意欲になる。

著名な投資家であるウォーレン・バフェット氏が、マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏との対談でこう話しているのを読んだことがある。

「才能のある人々がその能力を発揮できないのは、習慣や性格、考え方が邪魔をして合理性を発揮できないからである」

成功する人には、成功する人の習慣が身についている。一方で、成功できない人は、成功できない人の習慣のまま、日々を漫然と送っている。

Kくんは、強制力によって、新しい習慣の最初の一歩を踏み出した。

いきなり大きな挑戦をするのは勇気がいるだろう。もしいま、あなたが立ち止まっているのなら、まずは小さな挑戦からはじめてみることだ。

それが、とてつもない報酬への第一歩になるのだ。

【年収1億を生む黄金則】行動を変えるために、ときには強制的に退路を断つ。

(※『プロフェッショナル ミリオネア』(プレジデント社刊)第1章「考える、失敗を積む」より)

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