夫婦間を良好に保つためにはどうすればいいのか。夫婦関係コンサルタントの山本久美子さんは「パートナーとの関係がうまくいく人ほど、共通ルールを決めている。例えば、我が家には『察することを求めない』というルールをもうけている」という――。(第3回)

※本稿は、山本久美子(じママ)『人生が圧倒的にラクになる! 夫婦ONE TEAM思考』(講談社)の一部を再編集したものです。

家事を手伝わない夫に文句を言う妻
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誰よりも最優先すべきはパートナー

ワンチームの夫婦はパートナーを最優先に考えます。それができると、意見のすり合わせが円滑になるだけでなく、結果として子どもや実家、友人に対する時間配分や優先順位のつけ方、物事の判断が非常にシンプルになり、家庭内が安定していきます。

そして「自分のことを一番に考えてくれている」というパートナーに対する絶対的な安心感と信頼関係が生まれます。心が安定し、お互いに耳を傾け合えるので、円滑な話し合いもできるようになるのです。

帰省した時、夫が実母を優先し、「悪いけど折れてくれ」と言われた妻がモヤモヤするケースは、よく耳にすると思います。

これは、その場を円満に終わらせようとする小手先の対策なので、誰も幸せになれません。実の親を大切にしたい気持ちもわかりますが、誰よりも耳を傾けて大切にしないといけないのは、人生100年を共に生きていく、いま隣にいるパートナーです。

この状況では、「自分の味方をしてくれない」と信頼関係が薄れていき、やがて相手の両親に優しくできなくなっていくという負の連鎖が起こっていくでしょう。

これは男性側だけの問題ではありません。

義実家へ行く頻度や距離感も見直していい

妻が毎週末、なんの予定もないのに実家に遊びにいくのが嫌だとか、妻の両親が頻繁に孫を見にきて疲れるという声も聞こえてきます。

しかし、「親が子育てを助けてくれるから」と妻に言われると、何も言えなくなってしまうし、娘をサポートしてあげたいという義父母の善意もわかるからこそ、断ることに後ろめたさを感じてしまうのです。帰省問題も同様です。

誤解してほしくないのは、親子の関係を断絶せよと言っているのではなく、頻度や期間の見直しなど、できることをしましょうということです。大事なのは、パートナーの本音を聞いて、その意見を最優先に受け止めること、そして歩み寄る姿勢を持つことです。

特に日本人は他人を重んじる風習があるので、すべての人に良い顔をしてしまいがち。そのため、他人との関わりに対しても優先順位をつけていくことが苦手です。だからこそ「パートナーを最優先に考える」というルールができていると、物事はとてもシンプルかつスムーズに進むようになります。

そしてもう一つ、夫婦間で問題になりがちなのが「パートナーの趣味」です。