後悔しないマンション選びをするために気を付けるべきポイントは何か。不動産コンサルタントの後藤一仁さんは「2LDK、3LDKなどの区分だけでは住みやすいかわからない。必ず間取り図を確認し、8つのポイントをチェックしたい」という――。
※本稿は後藤一仁『中古マンション これからの買い方・売り方 絶対に損したくない人のための最強バイブル』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。
1階の物件の間取りは「ドライエリア」という表示に注意
物件概要のところに大きな問題がなさそうであれば、間取りを確認します。とくに居住性にかかわる部分です。
使いやすそうな間取りか?
使いやすそうな間取りかどうかをまずチェックします。後述する「センターインタイプ」「ワイドスパンタイプ」の2つの間取りや「角住戸」は、希少性があり人気です。
通常「バルコニー」であることの多い部分が「ドライエリア」と表示されていないか?
たとえば、表記上「1階」となっていても「ドライエリア」との記載があった場合は、該当住戸は実際は地階である可能性が高いです。
「ドライエリア」とは、建築物の地下室部分の、外壁の周囲を掘り下げて設けた空間ことで、「空堀」とも呼ばれています。建築基準法では、地下を居室として利用する場合には原則として「ドライエリア」を設けることが定められています。
どの部屋も6帖に満たない物件は、選んではいけない
6帖以上の居室は確保されているか?(6帖未満の居室しかない場合は原則NG)
不人気間取りではないか?(「センターリビングタイプ(窓なしリビングのある間取り)」や「メゾネットタイプ」)
変形した間取りではないか?
柱形が居室にくい込んでいて、使いにくそうではないか?
逆に柱が居室の外にあるアウトフレームは、居室のスペースが広くとれるために、使いやすく人気があります。
方位マークを確認(Nは北)。メインバルコニーの向きはどの方位を向いているか?
窓がない居室(間接採光居室)はないか?
陽当たり、風通しはよさそうか?


