インドに接近する思惑
他方でEUは、インドに急接近している。インドは14億以上の人口を抱えていることもあり、その経済規模はすでに世界5位にまで達している。出生率も2以上をキープしており、引き続き人口増が見込める有望なマーケットでもある。中国との間で様々な摩擦を抱えるEUは、代わりにインドを重視する姿勢を鮮明にしているのである。
例えば2024年12月に再任された欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長は、二期目の最初の外遊先としてインドを選び、ナレンドラ・モディ首相と会談を行った。欧州委員会の経済・財政総局(ECFIN)による景気予測にもインドが取り上げられるようになり、EUのインドへの期待や関心が着実に高まっていることが窺い知れる。
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