大統領としての“役”を演じきれなかった

ウクライナとロシアの停戦交渉が難航している。ウクライナのゼレンスキー大統領は、トランプ米大統領との直接交渉で大失敗。トランプ大統領にも問題はあるが、停戦合意が進まない責任の一端はゼレンスキー大統領のトランプ対策不足にある。

3年間続いているロシアのウクライナ侵攻だが、停戦に向けた機運が高まったのはアメリカでトランプ大統領が誕生してからだ。

ワシントンD.C.のホワイトハウスで会談するウクライナのゼレンスキー大統領(左)とアメリカのトランプ大統領
ワシントンD.C.のホワイトハウスで会談するウクライナのゼレンスキー大統領(左)とアメリカのトランプ大統領

事態が動いたのは2月。トランプ大統領はロシアのプーチン大統領と1時間半にもわたる電話会談を行い、停戦合意に向けた手ごたえを得た。それを踏まえて、ゼレンスキー大統領をホワイトハウスに呼び、鉱物資源の権益をめぐる交渉を行った。要するに「レアアースをよこせば俺が話をつけてやる」と迫ったわけだ。

(構成=村上 敬 写真=時事通信)