▼坂之上洋子さんからのアドバイス
集中力がない私が最近はまっているのは、歩きながらのミーティングです。集合場所は、代々木公園。ロッカーやシャワー付きのカフェがあるのです。歩きながらの会議は集中力が途切れず、とても気持ちがいいものです。おそらく有酸素運動が脳によい刺激を与えるのだと思います。新しいアイデアが次々に湧いたり、話がポジティブな方向に進むので、ぜひおすすめしたいと思います。
アメリカに住んでいたとき、周囲のエグゼクティブたちは、忙しい仕事の合間をぬって運動をしていました。どうして、あんなに体を鍛えるのか不思議に思い、友人の社長に聞いたところ、苦しい決断をしなくてはならないときにも、それに耐えうる体をつくっておかないと決断が鈍くなってしまうからだ、と教えてくれました。自分の体の維持を意識していないと日夜どんどん変化する新しいビジネス環境についていけなくなるからね、という話もしてくれました。
若いときにはよくわかりませんでしたが、年をとれば誰でも体力が下り坂になります。私は基本、運動が大嫌いな人間なので、いまは体力を落とさないように気をつけています。
その意味でも、早歩きミーティングはおすすめです。だまされたと思って、ぜひ試してみてください。話をしながら、アイデアを考えながら歩くので、1人では決して歩けない距離が簡単に歩けてしまうのも魅力です。
坂之上洋子
米国と北京で15年以上生活後、東京へ。ブランド戦略、企業の経営戦略、NPO戦略等多方面で活躍中。建築デザイナーとしての受賞歴を持ち、「Newsweek」の世界が認めた日本女性100人の1人。著書に、人気のtweetを集めた『結婚のずっと前』。
米国と北京で15年以上生活後、東京へ。ブランド戦略、企業の経営戦略、NPO戦略等多方面で活躍中。建築デザイナーとしての受賞歴を持ち、「Newsweek」の世界が認めた日本女性100人の1人。著書に、人気のtweetを集めた『結婚のずっと前』。
(図版※注:gooリサーチとプレジデント編集部の共同調査により、「時間とお金」に関するアンケートを、2011年11月15~17日の期間で実施。個人年収500万円台と1500万円以上のビジネスパーソン計613人の有効回答を得た。)
(構成=村上 敬 撮影=葛西亜理沙)