▼白川さんからのアドバイス

弁護士 白川敬裕 しらかわ・たかひろ●東京大学4年在学中に司法試験合格。最年少(当時)の24歳で裁判官に任官。3年間執務し、2003年弁護士に転身。東京弁護士会所属。

勉強しようと思ったとき、いつどんな環境でもすぐに集中できるのであれば苦労はいりません。しかし、そうでない人の場合は、最初から勉強の妨げになりそうなものがない場所を確保しておくといいと思います。

私の場合、もっとも集中力を奪われるのはインターネットです。休憩時間にヤフーニュースなどを見てしまうと、気がつけばほんの5分のつもりが一時間以上経過していたなどというときは、あとで本当にがっかりしてしまいます。

このインターネットの誘惑から逃れるために私がとったのは、喫茶店を利用するという方法です。とくに集中して勉強したいときは、早朝のビジネス街の喫茶店をおすすめします。ビジネスパーソンで意外に込み合っていますが、おのおのが新聞を読んだり仕事の準備をしたりしているのであまり騒がしくもなく、人がいることが逆に適度な刺激になって集中して何かやるにはもってこいなのです。朝は頭がフレッシュなので、仕事を終えて疲れた状態の夜に比べ、能率も上がります。また出勤前に喫茶店で勉強するには、家を早く出なければなりません。通勤ラッシュにかからないため、電車の中でゆっくり本を読むこともできます。