「安定的な皇位継承」のために…
3月10日に衆議院議長公邸で開かれた与野党協議では、各党の意見が割れている様子だけが、あらためて明らかになっただけである。読売新聞によれば、立憲民主党の野田佳彦代表が「まだまだ議論が必要だ」と記者団に語ったとされているが、いったい、いつまで議論を重ねれば良いのだろうか。
その間に、悠仁さまも愛子さまも、着実に歳を重ねている。むろん、いまの皇室典範を変えない限り、悠仁さまが、やがて皇位を継ぐほかない。私が以前に、本サイトの記事〈なぜ自民党と新聞は「愛子天皇」をタブー視するのか…「国民の声」がスルーされ続ける本当の理由〉で書いたように、「愛子天皇」についての国民の声と、メディアのズレは見逃せない。
どんな立場をとるにせよ、政治家は、いつまでも先延ばしにせず、責任と向き合わねばならない。その覚悟のために、腹をくくってもらうために、私たちは国政を託しているのではないか。
その覚悟がないからこそ、悠仁さまと愛子さまを比べる声がやまない。若く、前途のある2人の若者を、うつろいやすい世論にさらす無責任さは、あってはならない。
悠仁さまの会見は、そんな肝の据わらない政治家につきつけた最後通牒のように感じられる。