早寝早起きを習慣化させるにはどうすればよいのか。朝活コミュニティ「朝渋」代表の井上皓史さんは「夜時間の過ごし方を見直し、二度寝を防ぐこと。そのための戦略を実践し、早寝早起きがルーティン化されてくると、明日の自分に期待できるようになる」という――。

※本稿は、井上皓史『がんばらない早起き 「余裕のない1日」を「充実した1日」に変える朝時間の使い方』(かんき出版)の一部を再編集したものです。

だらだらと夜更かししてしまう…

早起きをするには、早寝をすることが大切です。でも、わかっていても難しいのが早寝です。

よくあるのが、仕事で疲れて帰ってきて、「今からようやく自分の時間だ!」とばかりに、だらだらと夜更かししてしまうこと。なんとなく、このまま今日を終わらせたくないという気分になってしまうことがあります。

寝るのが夜中の1時や2時になってしまえば、早起きはできなくなります。

無理すれば「夜中の1時に寝て、朝5時に起きる」ということもできるかもしれませんが、これは長続きしません。私も無理です。

早起きのためには、まずは夜時間の過ごし方を見直す必要があるのです。

深夜の仕事中に机の上でリラックスしているビジネスマン
写真=iStock.com/gradyreese
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夜型と朝型ではこんなにちがう

深夜1時に寝て、朝は8時に起床。家を出る時間まで30分しかないので、朝食を食べる時間もなく出勤。9時から仕事を開始するものの、午前中は眠いので効率が上がらず、夕方は定時を過ぎても残業。会社の同僚と飲みに行って、夜23時に帰宅。だらだらSNSを見ながら過ごし、また1時に寝る……。

このような「夜型」の生活では、明日の朝もとうてい早く起きるのは難しいでしょう。

では、これを「朝型」の生活に変えると、どうなるでしょうか?

夜の23時に寝て、朝6時に起床。1時間の「自分時間」を過ごし、しっかり朝食を食べてから出勤。睡眠がしっかりとれているので脳も体も活発に活動し、午前中からパフォーマンスがあがって定時に仕事が終わります。飲み会はパスして18時半に帰宅。23時に寝る……。

じつは、今挙げた「夜型」と「朝型」の生活において、睡眠時間は7時間で変わりません。また、想定している出勤時間や通勤時間も同じです。

ちがいは「夜」の部分。「夜型」の残業と飲み会、SNSをだらだら見ている時間をなくし、その時間を朝に移動して「自分時間」にできれば、「朝型」の生活になります。

では、夜時間の過ごし方に影響する大きな要因といえば、なんでしょうか。

それは「スマホ」です。