その頃よく見かけたディスカウントストアも、商品を大量に現金買い付けすることで仕入れコストを抑え、破格の店頭価格をつけることができた。ショップ内の品ぞろえを見てみるとさほど安くない商品も混じっていたが、目玉商品を店頭に積み上げて客を呼び込み、通常価格の商品も合わせ買いをしてもらうことで利益を確保できたのだ。
外食産業に目を向ければ、牛丼1杯が280円という時代もあった。当時は比較的安い輸入牛肉を確保できたことや、店舗で働く人員の人件費が今より安く済んだことも大きい。また、当時は牛丼チェーン同士で安さを競いあっていた。「安さ」で客を惹きつけ、自分の店のファンになってもらうための先行投資のような値付けもあっただろう。
「安さ」に正当性があった
同じく、マクドナルドのハンバーガーも長らく100円を切っていた。こちらも、原材料費や輸送費、人件費等が抑えられた時代背景とともに、安さでファミリーや学生層を取り込み、子どもの頃からハンバーガーショップに行く習慣をつけてもらうという目的もあっただろう。
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