『新任マネジャーの行動学』山本紳也、鳥谷陽一/日本経団連出版
部下と職場を元気にする30のポイントを解説。部下の評価の仕方やコミュニケーションの取り方など、初めて管理職になった人に役立つ情報が満載。

『そんな仕事は部下にまかせろ!』ダナ・ジェネット/ランダムハウス講談社
タイプの違う2人のマネジャーの挿話を読み進めながら、管理職の心得を学ぶことができる。「私自身がマネジャーになったときに読み、非常に役立った」。

『人の活かし方・組織の動かし方』山田雄一/日本経団連出版
「課長や新任マネジャーのために編まれた教科書のような本」。日々の仕事に取り組み、部下を導き、組織の未来を築くためのヒントを与えてくれる。

『星野リゾートの教科書』中沢康彦/日経BP社
老舗旅館から急成長した星野リゾートの成功の秘密は、現場視点のマネジメントにある。星野社長が参考にした本30冊とその実践例をわかりやすく解説。

『トヨタ 愚直なる人づくり』井上久男/ダイヤモンド社
50人以上のトヨタ関係者への取材によって明かされる、トヨタという会社の仕事と組織。「常に“人がベース”という考え方は、マネジメントの参考になる」。

『絶望の国の幸福な若者たち』古市憲寿/講談社
27歳の社会学者による現代若者論。「自分の世代との価値観のギャップに驚愕するが、若者の思考を理解することは、マネジャーにとって欠かせない」。

『人材の複雑方程式』守島基博/日本経済新聞出版社
なぜ成果主義は機能しないのか。なぜ日本の職場は働きがいがないのか。企業が直面する課題とその対策を解説。「人材マネジメントを実践的に学べる本」。

『石橋を叩けば渡れない。』西堀栄三郎/生産性出版
南極越冬隊やヒマラヤ登頂に挑んだ著者による自伝的エッセイ。「この本で、そもそもリスクマネジメントは実行するためにあるのだと再認識させられた」。

『ザ エクセレントカンパニー』高杉良/毎日新聞社
東洋水産の米国法人マルチャンINCをモデルに、日本企業の成長を描いた長編小説。「終身雇用など、高度成長期の日本企業の強さを、今改めて考えたい」。

『世界史の中から考える』高坂正堯/新潮選書
政治学者、歴史家である著者が史実を辿りながら日本の行く末を示唆する。「過去の歴史に学ぶことは多い。刊行年は古いが日本を考えるにふさわしい本」。

プライスウォーターハウス クーパース パートナー 
山本紳也

慶應義塾大学工学部卒業、イリノイ大学経営大学院修了。2006年より現職。著書に『新任マネジャーの行動学』ほか。
(構成=飯島裕子 撮影=上飯坂 真)
【関連記事】
企画・提案力に火がつく20冊 -役職別 鉄則本ガイド【若手・中堅編】
なぜ真面目な課長ほどできる若手をつぶすのか
新リーダーとして最高のスタートを切るためのカギとは
部下を動かし、世間を納得させる話し方
知らないと落ちこぼれる「科目別・勉強本」ガイド【1】