現実味を帯びる現役皇族の祭主就任

約80年間にわたる歴史の積み重ねにより、神宮祭主は元皇族の女子が就任する地位になったという観念はすでに社会に広く浸透している。だが、女子皇籍保持が実現すれば「元皇族」の再生産が激減するはずなので、この慣習はいずれ維持できなくなると思われる。

神宮規則が大枠で変わらないことを前提とすれば、いずれは現役の皇族が祭主に就任されることになろう。戦後史を振り返ると、これは神社界にとっては大きな転換点になりえそうだ。

「皇族祭主」を維持したがった戦後の伊勢神宮

元皇族が神宮祭主を務めるようになった経緯のあらましを述べておこう。