くすぶり続ける秋篠宮夫妻の「お言葉」 

昨年暮から、秋篠宮の誕生日会見(11月25日)での「お言葉」が大きな波紋を広げている。

写真=共同通信社
新年一般参賀で、集まった人たちに手を振られる秋篠宮ご夫妻と次女佳子さま=2日午前、宮殿・長和殿

「秋篠宮が国民と訣別した日」(週刊文春12月12日号)「秋篠宮さまが吐露された『国民』『政府』へのご不満」(週刊新潮・同

そして週刊ポスト(1月17日・24日号)は「皇室改革がなければ『秋篠宮家』一家丸ごと皇籍離脱の可能性」と報じたのである。

これまでも週刊誌が秋篠宮家を批判することはあったが、秋篠宮側は大人の対応をしてきた。だが、昨年9月、秋篠宮紀子さんが誕生日に発表した談話で、秋篠宮家へのバッシングともとれる情報について聞かれたのに対して、紀子さんは「バッシング」と断定し「思い悩むことがある」と述べたのである。

この時のバッシングとは、長男・悠仁さんの東大進学問題が念頭にあったのだろう。
昨年夏には、不確かな情報をもとに「不正な東大推薦入学を許すな」と「赤門ネットワーク」なる匿名のユーザーが、サイト上で署名活動をして、1万2000筆が集まった。

ちょうどその頃は、秋篠宮夫妻が悠仁さんの進学先をどこにするかで思い悩んでいた時期だったはずだ。

東大への推薦入学に対する反発が強いから筑波大学に変更したのではないだろうが、紀子さんにとってはつらい日々だったと推測する。

改革が進まなければ「皇籍離脱」も覚悟の上? 

長女・眞子さんの婚約を機に始まった週刊誌やSNSによる秋篠宮家への誹謗中傷ともとれる激しいバッシングは、眞子さんが結婚してニューヨークへ移り住んでも止まなかった。

中でも、悠仁さんが推薦入学制度を使って東大に入るという真偽が不確かな情報が流れると、悠仁さんが通う筑附の匿名の高校生や教師たちの談話が報じられ、週刊誌の中には、東大の推薦入試に受かる学力は悠仁さんにはないと報じたところもあった。

このままでは多感な時期である悠仁さんが平穏な学生生活を送れないかもしれない。そう考えた秋篠宮夫妻は、メディアやSNSでのバッシングに対してはっきりものをいうことを決断したのではないだろうか。

明らかに、今回の会見はこれまでの秋篠宮の発言とは異なり、言葉は荒げないが、秋篠宮の覚悟を示す言葉が随所に見られた。
 そして、その先に見据えているのは、皇室改革ができないなら一家そろって皇籍離脱する可能性もなしとはしないとまで思っているのではないか。

年初早々、不穏な話で恐縮だが、それほど秋篠宮は思い詰めているという見方は、一概に週刊誌の誇大妄想的タイトルだけではないのかもしれない。

会見での秋篠宮の発言を振り返ってみよう。